【阪急沿線おしらべ係 特別編】
<後編>京とれいん 雅洛の改造現場に潜入!
【2019年4月配信】
「京とれいん 雅洛」の改造現場の潜入レポート<後編>です!
<前編>はこちらから
竹が立てかけてあった!
「アルナ車両」の中には内装品を製作する職場もあり、そこを見学させてもらっていると、竹が立てかけてありました。
これは、「京とれいん 雅洛」ドアの近くに設置される犬矢来のパーツなんだそうです。
しかし、これはホンモノの竹ではなく金属のアルミ!
細く弓なりにしたアルミ板に、
竹の節目をイメージしたシールを貼り込んで
竹に見立てていくことにしたそうです。
1本1本手作りの竹。
全体で何百本という数になるので、ホンモノより作るのが大変だったのかも!?
「京とれいん 雅洛」用の座席がやって来た!
「今日は、トラックであるものが届きますよ~」と教えられて「アルナ車両」にやってくると、
届いたのは...
"座席" でした。
「京とれいん 雅洛」は各車両で内装が違っていて、座席の形もいろいろ。
3人掛けの大きな窓向き座席
向かい合わせ用の二人がけ・一人がけ
坪庭の前の横向き座席 など。
皆さんはどの座席で「京とれいん 雅洛」を楽しみますか?
電車の工場に庭師が登場!?
「明日、遂にアレを手がけます!」
という連絡を「京とれいん 雅洛」のデザイナーさんから直々にいただき、現場に急行したトッコ。
そこで登場したのは、
玉砂利!?
手水鉢!?
灯籠!?
そう!この日は坪庭の製作に掛かる日でした。
雅洛の車両デザイナーさんが自ら、庭師へと変身して坪庭を組み上げていきます。
小物類の仮配置をしてから、最後に玉砂利を投入。
何袋かを開けて、「けっこう入るなぁ」なんて声も上がっていました。
この坪庭がどのように仕上がっているのか、どのように見えるのか、実際の「京とれいん 雅洛」でぜひ見てみてくださいね。
ちなみにこの坪庭部分にもしっかりとした図面があり、デザイナーさん自身が作庭した坪庭を図面でしっかり確認されていました。
マルーン塗装がなされ、そしてラッピング
改造の仕上げはマルーン塗装。
正雀工場内の塗装機を使って、マルーン色と肩部のアイボリー塗装が施されて、ピカピカの電車に。
塗装されてすぐのちょっとウェットな感じは工場でしか見られないマルーン色ですね。
そして、「京とれいん 雅洛」の車体には扇などのラッピングが貼られていきます。
車体いっぱいに広がる大きな大きな扇は1枚のラッピングシートには収まらず、たくさんの数のシートに分割されていました。
これを図面通りに貼り合わせていくのも職人技です。
そして、ラッピング作業中に、こんな道具を見かけました!
これ、大工さんがよく使われている直線の目印を付ける「墨つぼ」ですよね。
作業中、たくさんの基準線がマルーン色の車体に書かれていました。(タオルでこすると消える線でしたよ)
そして、「京とれいん 雅洛」のラッピングが完成!!
まとめ
いかがでしたか?
様々な分野の職人による、緻密な作業、課題をクリアするアイデアなどが結集した「京とれいん 雅洛」。
華やかに感じる車内外は、多くの作り手の夢も詰まっていることを実感できる取材でした。
皆さんもぜひ「京とれいん 雅洛」に乗って、その世界を感じてくださいね。
★「京とれいん 雅洛」の運行日や停車駅、時刻はこちらから
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