【阪急沿線おしらべ係 第78回】
電車を見ながらゆっくりカフェタイムを…阪急電車が見えるお店

【2025年11月配信】
このコーナーでは読者のみなさんからお寄せいただいた、阪急沿線でふと見つけた「気になるもの」や「面白いもの」などを、阪急沿線おしらべ係が調査します。
今回は、読者の方からこんなリクエストをいただきました。
阪急電車が大好きです。阪急電車を見ながらゆっくりできるカフェはありませんか?
現在はSNSのおかげで“トレインビューのカフェ”を見つけやすくなりましたが、まだチェックできていないお店もあるのではないでしょうか。誰もが知る人気のお店から、ぜひ訪れてほしい穴場のお店まで、おしらべ係がレポートします!

【長岡天神駅】レトロな店内から、レトロな阪急電車を。「喫茶フルール」
最初に訪れたのは、京都線の長岡天神駅です。今回の目的地は1969年創業の「喫茶フルール」!長岡天神駅が今のホームの長さ(160m)に延伸したのは1972年なので、それよりも前からお店があるのですね。

入口のメニュー見本を見て悩んでいる間にも阪急電車がやってきました
前マスター・岡本孫三(おかもとまごぞう)さんの奥様であり、長年お店を切り盛りしてきた幸子(さちこ)さんと、お二人の息子さんの奥様・ひろみさんにお話を伺いました。

三角屋根にステンドグラス、大きなシャンデリアなどこだわりが光る店内
常連さんからママと慕われる幸子さんは「お店ができる前は、このあたりはもともと田んぼでした。そこに前マスター(孫三さん)が自らお店を設計し、こだわりを詰め込んだ喫茶フルールをオープンさせました。夫婦で阪急電車に乗り、大阪までシャンデリアのパーツや照明などを買い付けに行ったのは良い思い出です。」と教えてくれました。ちなみに孫三さんはかつて阪急電鉄に勤めていたこともあるそうで、何だかご縁を感じます。

人気の「フルールランチ」1,300円

「ダブルプリン」1,250円。開店当時と変わらぬレシピで作られているそうです
ひろみさんは子どもの頃から京都に住んでおり、週末になるとお父様に連れられて阪急電車に乗っていたのだとか。4人掛けのボックス席に座り、梅田に向かう途中、窓の外に見える喫茶フルールの緑色の屋根がずっと気になっていたそう。「まさか結婚して、子どもの頃から見ていたお店で働くことになるとは思いませんでした。ご縁ですね」。

長岡天神駅のホームから見える、緑色の屋根とオレンジ色の看板
56年にわたって長岡天神駅を見守ってきた歴史ある喫茶店で、今も変わらぬレトロなマルーンカラーを楽しんでみては。
喫茶フルール 公式Instagramはこちら
https://www.instagram.com/fleur_nagaokakyo/
【稲野駅】ゆったりした刻が流れる「喫茶室ヴェルソー」
続いて神戸線・塚口駅から伊丹線に乗り換え、稲野駅へ。今回の目的地は稲野駅から徒歩すぐの「喫茶室ヴェルソー」です。オーナーである西山さんご夫婦が出迎えてくださいました。

店名の由来はご夫婦そろって水瓶座(フランス語で“ヴェルソー”)だったことから
阪急沿線に長くお住まいだったこともあり、物件探しの段階から“阪急電車が見えるお店にしたい”という思いがあったそう!
「妻の実家が喫茶店を営んでおり、いつか自分たちも夫婦で喫茶店を開きたいと考えていました。当初は塚口駅や武庫之荘駅の物件を探していたのですが、たまたまこの場所を見つけて。窓からの景色を見た瞬間に、夫婦そろって『ここだ!』と思いました」。

扉の窓にもしっかりと阪急電車が写り込む近さ
窓枠から見えるマルーンカラーの電車、稲野駅のホームで電車を待つ人々。神戸本線と比べても、通勤ラッシュの時間帯でもどこかゆったりした雰囲気が漂います。
「稲野駅周辺の穏やかな雰囲気が私たちにはとても心地よく、ここにお店をオープンして本当に良かったです」。

気付いたら何時間でも過ごせてしまいそうな心地よさです
どの席からも駅と電車が見えます。客足が落ち着いている時間帯には、お二人ともつい阪急電車を眺めてしまうのだとか。

コーヒーの香りが漂う店内は、カウンター含め全14席
電車を眺めるのにおすすめの時間帯は夕方だと教えてもらいました。特に夏は夕日がちょうど阪急電車越しに見え、店内に電車の窓の影が落ちてきてきれいなんだそう!また、雨の日に窓際で阪急電車を眺めながら物思いにふけるのも素敵ですね。

阪急電車の影がお店の壁に。まるでアートのようです
日常を忘れ、心ゆくまでコーヒーと阪急電車を楽しみたい方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
喫茶室ヴェルソー 公式Instagramはこちら
https://www.instagram.com/snj_kissa/
【服部天神駅】電車との距離がとにかく近いイタリアン「ALBAR服部店」
次に訪れたのは、宝塚線・服部天神駅すぐの「ALBAR(アルバール)服部店」。阪急宝塚線の電車が目の前を走る、生パスタが自慢のお店です。

服部天神駅の宝塚方面ホームの改札口を出て、細い路地の先にあります

すぐ横を電車が走り抜けていきます
真横を走る阪急電車を眺めつつ歩くと、すぐにお店に到着。改札を出て1分もかからないほどの近さにあります。
ALBAR服部店のほか、大阪を中心に飲食店を運営する株式会社エスペランツァの代表取締役社長・杉岡保俊(すぎおかやすとし)さんにお話を伺いました。

お店にはカウンター席とテーブル席があります
2007年12月のオープン以来、早い・安い・旨いをモットーに、地域密着型イタリアンとして愛されてきたALBAR。長年通っているお客様も多く、ご家族で来店されていたお子様が大学生、社会人になり、さらには親になり…と成長を見届けることもあるのだとか。

お店の前にて。一つ向こうのレールを走る阪急電車ですらこの距離!
「とくにお子様は目の前を走る電車に興味津々で、料理ができるまでの間、親御さんと一緒にお店の外に出て、フェンス越しに電車を楽しまれていることが多いです」。
おしらべ係も実際にフェンスの前で待機してみましたが、確かにこれは…すごく近い!特に宝塚方面行きの急行が通過するとわずかに風圧を感じます。あまりに近いので、お子様と親御さんがこの景色を楽しみたくなる気持ちもよく分かります。

店内から眺めた場合でも電車との距離が近く、この迫力です
ちなみに、食事をしながら阪急電車が見える、入口すぐの席は、家族連れのお客様に人気なんだとか。電車を眺めながら食事を楽しんだお子様がいつか大人になった時、家族の思い出として「ALBARで阪急電車を見ながらイタリアンを食べたなぁ」と懐かしく思う日が来るのかもしれませんね。
ALBAR服部店 公式Instagramはこちら
https://www.instagram.com/albar_hattori/
【十三駅】次から次へと電車が!途切れることなく電車を楽しめる「珈琲空間」
さて、お次は十三駅にやってきました。東改札口から線路沿いに進むと、女の子が描かれたビルの2階にある「珈琲空間」へ向かいます。

「淀壁」という壁画プロジェクトの作品なんだとか
見てください、このトレインビュー!ちょうど目線の高さを次々と電車が行き交います。店主の多田栄一(ただえいいち)さんは元々電車がお好きだったのでしょうか。

十三駅には、神戸線・宝塚線・京都線の列車が停まるため、シャッターチャンスが多いです
「もともと電車に詳しかったわけではなく、この場所にお店を構えたのは本当に偶然なんです。十三に用事があり、たまたまいつもと違う道を通ったところ、このビルに『テナント募集』の文字を見つけました」。
もともと人通りを考慮し、2階にお店を出すことは考えていなかったという多田さん。
「実際に内見してみると、目の前を電車が次々に通り過ぎるこの景色が面白いなぁと思い、2018年6月にお店をオープンしました」。

偶然の出会いによる光景だったとは…運命に感謝ですね!
そんな素晴らしい立地ゆえか、
「以前、ご来店されたお客様のもとに、知人の方から『もうすぐ十三駅から大阪梅田駅行きの先頭車両に乗ってお店の前を通るから見ていて』と連絡がありました。お客様と一緒に店内から目を凝らして阪急電車を眺めていると、電車の中にいるその方が本当に見えたので、手を振ったことがありますよ」と驚きのエピソードまで飛び出しました。
まるで物語が始まってしまいそうなシチュエーションですよね。あなたもぜひ、目の前を電車が行き交う景色を楽しんでみては。
珈琲空間 公式Instagramはこちら
https://www.instagram.com/coffeeqkan/
【大阪梅田駅】言わずと知れたあの場所!「タリーズコーヒー 阪急大阪梅田駅3F店」
最後にご紹介するのは阪急電鉄最大のターミナル駅である大阪梅田駅の構内にある、「タリーズコーヒー 阪急大阪梅田駅3F店」。電車の顔(正面)を見ながらカフェタイムを楽しめると話題のお店です。

阪急京都線側にあります

コンビニ横にある階段を上がると2階にお店の入口が
さっそく店内に入ると、移動前にカフェタイムを楽しむ人たちで賑わっていました。スタッフさんによると、阪急大阪梅田駅3F店はお急ぎのお客様が多いため、丁寧かつテキパキとして接客を心がけているそう。

10面9線のホームと阪急電車が見渡せます!
2019年6月にオープンされたこのお店。なぜこの場所に出店することになったのか、気になります…。
「大阪梅田駅は多くのお客様が行き交う場であり、アクセスや立地の良さが大きな魅力ですよね。さらに、窓から阪急電車が一望できるロケーションは、タリーズコーヒーが目指す“地域に根差した店舗”という方針とも合致していると考え、出店を決意しました」と教えてくださったのは、阪急大阪梅田駅3F店を含む複数店を担当されているディストリクトマネージャーの飯盛隆博(いいもりたかひろ)さん。

写真や動画を撮るお客様も多いそう
店長である小南祐子(こみなみゆうこ)さんは、「鉄道ファンの常連さまをはじめ、来店後に初めてこの光景に気づいて驚いたというお客様も多いです。写真を撮ったり、ゆっくり景色を眺めたり、皆さまそれぞれの楽しみ方をされています」と話してくださいました。

EKIZO内から神戸三宮駅・阪急電車を望む
ちなみに、EKIZO神戸三宮内にある「タリーズコーヒー -SELECT- 阪急三宮店」からも阪急電車を見ることができます。大阪梅田駅とあわせて、ぜひチェックしてみては。
タリーズコーヒー 公式HPはこちら
https://www.tullys.co.jp/
まとめ
一口に「トレインビュー」と言っても、電車を眺めながらゆったりした時間を過ごせるお店から、絶え間なく行き交う電車に思わずテンションが上がってしまうお店までさまざま。ぜひお気に入りのお店を見つけてくださいね!
最後まで記事をお読みいただきありがとうございます。
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